phoenix nanotom m の仕様

主な撮影対象主な撮影対象

ナノフォーカスCTスキャナphoenix nanotom mは、樹脂やセラミックス、炭素繊維などで構成された製品、生物標本などを主な撮影対象としています。マイクロ、ミリフォーカスと比較すると解像度・検出能が非常に高く(最小解像度300nm、最小検出能200nm)、微細な構造を観察・計測することに適しています。

また、最大X線管電圧が高く(最大 180kV)、透過力が必要な厚手のサンプルでも撮影が可能です。装置内部のワークサイズは、φ240×250mmと小型サンプル用となっており、主に製品内部の品質検査(クラック、ボイド、鋳巣などの検出)、製品内部の寸法測定、外観形状の3Dデータ化、ガラスフィラーなどの繊維方向の確認、生物試料の内部状態の可視化にもちいられています。特に先端材料・素材開発、販促・広告などの産業分野、大学・研究機関などで活用されています。

ナノフォーカスCTスキャナ phoenix nanotom m

phoenix nanotom mフェニックスナノトムエム

X線管タイプ ナノフォーカス・オープンチューブ
最大管電圧/最大出力 180 kV / 20 W
ターゲット ダイアモンドコーティングタングステン
タングステン
モリブデン
倍率 1.5 - 100 倍
最小検出能 200 nm
最小ボクセルサイズ 300 nm
検出器
(フラットパネルディテクタ: FPD)
GE DXRディテクタ
3,072 x 2,400 ピクセル、ピクセルサイズ100 μm
X線管と検出器の距離
(Focus detector distance: FDD)
220 - 600 mm
最大試料サイズ 240 mm × 250mm
最大試料重量 3 kg
試料稼動範囲(Y軸/Z軸) 250 mm / 400 mm
マニピュレータ 精密回転、防振性花崗岩ベース5軸マニピュレータ(エアベアリング)
回転可能角度 0°- 360°x n
装置サイズ 1,980 x 1,600 x 925 mm
装置重量 約1,900 kg
ソフトウェア phoenix datos|x(日本ベーカーヒューズ株式会社(旧GE)製CTデータ取得・再構成ソフトウェア)

ナノフォーカスCTの活用事例ナノフォーカスCTの活用事例

  • 射出成形品に含まれるガラス繊維の可視化射出成形品に含まれるガラス繊維の可視化

    射出成形品に含まれる
    ガラス繊維の可視化

    • 撮影装置
      phoenix nanotom m
    • 試料寸法
      20.5 × 30.5 × 6.5 mm
    • スキャン時間
      45 分以内
  • コネクタ端子の寸法測定コネクタ端子の寸法測定

    コネクタ端子の寸法測定

    • 撮影装置
      phoenix nanotom m
    • 試料寸法
      9.0 × 9.0 × 58.2 mm
    • スキャン時間
      40 分以内
  • 産業用CTを用いたリバースエンジニアリング(PC用 ケースファン)産業用CTを用いたリバースエンジニアリング(PC用 ケースファン)

    産業用CTを用いたリバースエンジニアリング
    (PC用 ケースファン)

    • 撮影装置
      phoenix nanotom m
    • 試料寸法
      Φ54mm×H8mm