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活用事例

産業用CTを用いた
リバースエンジニアリング
(PC用 ケースファン)

撮影装置:phoenix nanotom m

試料寸法:Φ54mm×H8mm

PC用ケースファン

Issue

薄肉の羽根の形状抽出

リバースエンジニアリングには、一般的に光学式の3Dスキャナが用いられますが、薄肉のものや光沢のあるものだったり、内部形状までの取得は困難です。CTスキャンを用いれば、それらの影響を受けずに高精度なリバースエンジニアリングを 実現することができます。

Point 01

CTスキャンで高精度に形状をとらえる

CTスキャンで高精度に形状をとらえる 

CTは「X線が被写体に当たり、検出器に届くまでにどれほど減衰したか」で形状を取得します。そのため、アンダーカットや内部形状さえも、高精度な3Dデータを取得することができます。

Point 02

CTデータをSTLデータに変換

PCケースファンの金属側
PCケースファンのノイズが目立つ箇所
CTデータをSTLデータへ変換

CTデータに「面の定義」をした後、メッシュを書き出してSTLデータを作成します。今回の試料は、羽根が樹脂、軸が金属で作られています。金属のみの抽出は容易ですが、樹脂部分を抽出しようとするとノイズが目立ってしまい、この現象も多くのCTユーザーの課題となっております。この事例では、「一度書き出したSTLを編集し、ノイズを除去したものを基に、再び面の定義をする」という方法で対応しています。

Point 03

STLデータをCADデータに変換

STLデータ
オートサーフェス
モデリング

オートサーフェス、モデリング、もしくはその組み合わせによって、CADデータを作成します。流体解析、衝突解析、伝熱解析などのCAE解析や、金型の修正等、データの用途は多岐に渡りますが、データ容量や精度を鑑みて、最適な方法を選択する必要があります。