産業用CTの寸法精度について

産業用CTの寸法精度について

産業用CTスキャンの寸法精度は、カタログ等に記載された限りでない場合があります。理由として、CT画像は基本的に、マテリアルと空間の境目がグラデーションとなるため、ソフトウェアもしくは目視による境界線の判断を要することや、アーチファクトの影響が挙げられます。また、各ボクセルがグレイバリューを持っているため、境界線を判断するには1つのボクセルでは難しく、複数のボクセルを要します。

寸法制度について寸法制度について
寸法制度について 寸法制度について

周囲のコントラストを参考にしながら、
ソフトウェアが境界線を認識します。
(黄色のマークが計測に用いられた接点です)





寸法精度に対するJMCの見解ボクセルサイズとは

寸法精度に対するJMCの見解

JMCでは、CTデータの測定結果とノギス等で測定した結果との比較による経験則から、「きれいに撮れている2点間の測定で約±3ボクセル以内」とご説明させて頂いております。例として、ボクセルサイズ10µmでスキャンした場合の寸法精度は約±30µmで、ボクセルサイズ100µmでスキャンした場合の寸法精度は約±300µmになります。