LDAとFPD

ラインディテクタアレイのイメージ図ラインディテクタアレイのイメージ図

LDAとは

LDA(ラインディテクタアレイ:線状検出器)は、X線検出素子が線状に並んだ構造になっている検出器です。一度のスキャンでサンプルの1断層のみを撮影するため、サンプル全体のスキャンには長時間を要します。一方で、散乱線(透過せずに反射したX線や二次X線)の影響を受けづらくノイズの少ない画像を得ることが可能です。そのため、数枚の断層画像だけを結果として欲しい場合や、重金属などアーチファクトの影響が強い場合に使用します。

フラットパネルディテクタのイメージ図フラットパネルディテクタのイメージ図

FPDとは

FPD(フラットパネルディテクタ:面状検出器)は、X線検出素子が平面的に並んだ構造になっている検出器です。一度のスキャンで広範囲を撮影することができるため、サンプル全体のスキャンであってもLDAと比較して非常に短時間で撮影が完了します。そのため、LDAを必要としない撮影条件であれば、ほとんどのケースでFPDを使用する傾向にあります。またZ方向の寸法精度もLDAより高い傾向にあります。