活用事例

活用事例

ドローンの非破壊検査
ローター構造・組付状態の調査

撮影装置:phoenix v│tome│x m300
試料寸法:130 × 130 × 30 mm
試料材質:複合製品

撮影時間:1 時間以内
ボクセルサイズ:50.0μm / 7.0μm

ドローンの非破壊検査

Issue

トイドローンの構造を調査したい

プラスチックの筐体や基盤、モーターを構成する金属パーツなど、様々な材質が組み合わさった製品の組付け状態や構造の確認を行うことが目的でした。

Point 01

アセンブリされた状態でもスキャン可能

トイドローンのCT画像(外側) 外側
トイドローンのCT画像(内側) 内側

マイクロフォーカスCTのv|tome|x m300は、X線出力と解像度のバランスに優れた装置で、アセンブリされている製品も撮影可能です。これによって、樹脂形成品のボディ内部にアセンブリされた金属パーツを非破壊で観察可能です。

Point 02

各パーツに分解することでより高分解能で観察

Focus Object Distanceの比較

詳細に観察したい部位を切り出してスキャンすることで、さらに高分解能での観察が可能になります。産業用CTは写真用のカメラと同様に、被写体に近づけば近づくほど拡大して投影することが可能です。今回の事例では、モータ部分を切り出してボクセルサイズ 7μmでスキャンすることで、内部のコイルの配置や軸受の様子まで確認することができました。

一体でスキャンした場合の断層画像
分解してスキャンした場合の断層画像
含油軸受の断層画像

ボクセルサイズ 50μmでは観察できなかった軸受も、ボクセルサイズ 7μmでは潤滑油を保持するための多孔質な形状も観察可能でした。このように産業用CTでは、観察内容に応じて適切にセッティングしてスキャンすることが重要になります。

含油軸受のマイクロスコープ画像
Point 03

事例紹介動画